業界分析キーワード

業界分析をするにあたってトレンドとなっているキーワードを解説しています。

Q
40%ルール
A

 SaaS企業を評価する手法です。米ベンチャーキャピタル(VC)のバッテリー・ベンチャーズが提唱しました。売上高の年間増収率と、売上高に対するフリーキャッシュフローの比率であるFCFマージンで算出します。年間増収率とFCFマージンの合計が40%を超えれば将来の成長が見込めると判断されます。

Q
マジョリティ・オブ・マイノリティとは?
A

M&A(合併・買収)の一環でMBOを行う際に、大株主が少数株主に対して利益相反を起こす可能性がある場合、大株主を除いたその他株主の決議によって取引を承認することです。【参照】アジア開発キャピタルと東京機械製作所の公開対話

Q
TTMとは?
A

trailing twelve month(直近4四半期)の略です。TTM revenueとは、直近1年分の売上高という意味です。

Q
コングロマリットディスカウント
A

多様な事業を同一の企業の下で行うために、本来各事業が持っている価値が市場に十分に伝わらず株価が冴えない状態のことを示した表現です。

【使用例】
A社はコングロマリットなので事業価値>企業価値の状態にあるのではないか。サム・オブ・ザ・パーツ方式で各事業価値の合算を求めて、企業価値と比較してみよう。

【ケーススタディ】
東芝の戦略レビュー

Q
サム・オブ・ザ・パーツ(sum of the parts, SOTP)
A

企業価値を求める時に、企業が運営する各事業の価値を個別に算定&合算する方法を意味します。コングロマリット企業の企業価値を求める際に使われるバリュエーション手法の一つです。英語の頭文字をとってSOTPと略される場合もあります。

【使用例】
「株価とネット有利子負債から求められる御社の企業価値は1000億円ですが、各事業の価値を個別に算定したサム・オブ・ザ・パーツ方式での企業価値は1500億円となります。この価値の乖離が意味することは……」

【参照】
東芝と3D Investment Partnersの対話

Q
YoY
A

Year over YearもしくはYear on Yearの略語です。前年比、前年同期比、前年同月比、昨年対比といった意味を持ちます。

【使用例】
2030年度と2031年度の売上高はそれぞれ100億円、120億円です。よって、2031年度はYoYで20%増収となりました。

Q
On-TradeとOff-Trade
A

飲料業界におけるOn-Tradeとは、レストラン、パブ、バー等で販売されるアルコールのことです。一方でOff-Tradeとは、スーパーや酒屋等で販売されるアルコールのことです。

【参照】
蒸留酒・スピリッツ・洋酒・ウイスキー業界の世界市場シェアの分析

Q
Run Rate(ランレート)
A

ある特定期間で算出される数値がそのままでの前提で続くと仮定した場合の予想値のことです。企業の四半期決算などで年間の予想数値を出す際に使われます。

【使用例】四半期決算の成長率を年間ランレートとして年末まで顧客数を予測しています。

Q
エンドツーエンド
A

IT用語である端末から別の端末を繋ぐ回線経路の事を指します。

【使用例】エンドツーエンドでデータを送信して下さい。

Q
OMO
A

Online Merges with Offlineの略です。通常ニューリテールと定義されます。ネットショップ、スーパー、配送サービスと飲食の4つの機能を同時に提供できるリテールです。特にネットショップ注文の即時配送サービスによって、既存の集客型スーパーとの差別化を図っています。

【使用例】 アリババのフーマーはOMO型のサービスです。

Q
高圧直流送電とは?
A

超距離間の送電を効率的に行うことができる送電手法です。直流にすることで、交流の電力ロスを抑えることができます。

【参照】
送配電機器業界の世界市場シェアの分析

Q
アナログ半導体
A

音、光、温度など数値化されていないアナログ信号と言われる情報をデジタル信号と言われるコンピューターで処理できる情報に変換する半導体を指します。デジタル→アナログ信号もアナログ半導体の役目です。

Q
コーポレートガバナンス・コードとスチュワードシップ・コード
A

物言う株主の金科玉条となっている企業価値向上のための指針です。コーポレートガバナンス・コードは金融庁と東証が主導する形で2015年に導入されました。取締役会の責務を含めた企業統治に関する全83の行動指針があります。スチュワードシップ・コードは2014年に導入された運用資産受託者としての機関投資家の行動指針です。

【使用例】
政策保有株の売却を要請する際に引用される指針です。
公開提案の定期レビュー フジテックとAVI編