ベアリング業界の世界市場シェアの分析

世界の主要ベアリング会社の動向

SKF AB

1907年に創業されたスウェーデンの誇るベアリング名門。SKFはSvenska Kullagerfabriken(スベンスカ・クラーゲルファブリーケン)の略です。ベアリング領域では世界最大手。商用車・自動車大手のボルボはSKFの経営陣によって設立された経緯もあります。

Schaeffler(シェフラー)

ドイツに本拠を置くベアリング大手です。フランクフルト証券取引所に上場をしていますがシェフラー家が大株主として支配しています。自動車事業と産業機械事業の二つの事業が主軸です。INA(ニードルローラーベアリング)、FAG(精密ベアリング)、Luk(クラッチやトランスミッション)の3つのブランドで世界展開をしています。ロンドンアイにも同社のベアリングが用いられていることは有名です。シェフラー家を通じて、タイヤ大手のContinental(コンチネンタル)の筆頭株主でもあります。

シェフラ―家とシェフラ―/コンチネンタルの関係

シェフラ―グループの組織図

シェフラ―グループの組織図

シェフラ―家によるコンチネンタル買収
  • 2008年に自動車用のベアリング大手の独シェフラー家が独タイヤ・自動車部品大手のコンチネンタルの株式49.9%を非友好的な形で買収を提案。
  • 買収価格は最終的に1株75ユーロ(前日比約2%プレミアム、100%ベースの株式価値で約121億ユーロ)。
  • 買収成功によってシェフラー・コンチネンタルグループは、ボッシュやデンソーに次ぐ規模の総合自動車部品メーカーとなった。シェフラーは軸受け中心の非公開会社。コンチネンタルはシーメンスから自動車電子部品事業のVDOオートモーティブを買収し、タイヤに加え総合自動車部品メーカーを志向。
  • シェフラーの直近の売上は89億ユーロに対しコンチネンタルの売上は264億ユーロと、小が大を飲む買収となった。規模にして約3倍の相手への買収は、自動車部品業界においてシェフラー・コンチネンタル連合というボッシュやデンソーに匹敵する規模の会社誕生にはつながったものの、その後のリーマンショック等の影響で、負債圧縮等の処理に追われました。

Wafangdian Bearing Group Corporation(瓦房店軸承集団有限責任公司)

中国の大連市系の大手ベアリング会社です。日本のTHKやジェイテクトと合弁会社を設立しています。

ジェイテクト

2006年に光洋精工と豊田工機の経営統合により誕生した会社です。自動車向けの産業機器や工作機械大手メーカーです。2009年に当時市場シェアが5位の米Timken(ティムケン)の軸受事業を買収し同事業を強化しております。

日本の大手ベアリング会社では日本精工、NTN、ミネベアミツミ、不二越、日本トムソン等が大手です。日本精工はボールねじ、リニアガイド、電動パワーステアリングでも世界シェアトップクラスです。NTNは自動車用等速ジョイントやアクスルユニットにも強みを持ちます。ミネベアミツミは、ミニチュア・小径ボールベアリングや航空機向けのローラーベアリング等に強みを持ちます。不二越は、自動車や産業機器向けのラジアル玉軸受等に強みを持ちます。

Timken(ティムケン)

米国に本拠をおくベアリング大手です。ベアリング以外にはワートランスミッションやチェーン等も手掛けております。

C&U(人本集団)

1991年に設立された中国のベアリングメーカーです。C&U精工として日本でも事業を展開しております。

LYC Bearing(洛阳LYCベアリング)

1954年に設立されたベアリングメーカーです。

ベアリングの種類

ベアリングは、機械部品と機械部品の間に生じる摩擦抵抗を低減させる機能を持ち、消耗品でもある。ほとんど全ての機械類にベアリングが利用されていると言っても過言はなく、自動車、航空機、家電、産業機器等で幅広く利用されています。潤滑剤、耐用性、耐摩耗性といった性能が求められ、欧米日のメーカーが製品品質の観点から競争力を保っています。
軸受には様々な種類があり、用途に応じて玉軸受(新溝、アンギュラ)、ころ軸受(円筒、円すいころ軸受、針状ころ軸受)、針軸受、スラスト玉軸受等があり、自動車のトランスミッション、車輪、工作機器、建設機器、ポンプ、エンジン、鉄道車両、農機等の幅広い分野で使用されています。

ベアリング関連の業界団体


日本ベアリング工業会、American Bearing Manufacturers、China Bearing Industry Association等があります。